米インテル(Intel)は、日本の報道関係者向けの2019年第2四半期(Q2)事業説明会「インテル・プレスセミナー Q2'19」を2019年6月20日に東京で開催した。説明会には、インテル 上席副社長 兼 ネットワーク&カスタム・ロジック事業(NCLG)本部長のダン・マクナマラ(Daniel McNamara)氏が登壇し、同社が注力する「データセントリック」事業の市場動向や今後の戦略について話した。

 「5年前のインテルは、パソコン市場の中で高いシェアを誇る“PCセントリック”な会社だった。今やパソコン事業は会社の成長エンジンではない。過去5年で我々はより成長性の高い分野にシフトし、根本的に異なる会社になった」(マクナマラ氏)――。

インテル 上席副社長 兼 ネットワーク&カスタム・ロジック事業(NCLG)本部長のダン・マクナマラ氏
(撮影:日経 xTECH)
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 マクナマラ氏によれば、2018~2023年にかけてのPC市場の年平均成長率(CAGR)は-1%。一方、データセンターやネットワーク、IoT(Internet of Things)といったデータ・セントリック・ソリューション市場のCAGRは7%で、2023年には2000億米ドルを超える見込み。この状況を同氏は、Ethernetやシリコンフォトニクスなどのネットワーク技術、「Optane」をはじめとするメモリー、MPU「Xeonプロセッサー」やFPGA(field programmable gate array)ファミリー「Agilex」などのプロセッサーを含む同社の多様な製品群を展開できるビジネスチャンスとみる。

 同社は2019年6月13日、ネットワークインフラ部門(Network Platform Group:NPG)とFPGA部門(Programmable Solution Group:PSG)を統合し、NCLGを新設した(関連記事:「5GとAIの強化に向け、米インテルがネットワークインフラ部門とFPGA部門を統合」)。そのNCLG部門を率いるマクナマラ氏は、「複数の製品ポートフォリオを顧客に包括的に提案できるようになる」と統合の理由を語る。

 マクナマラ氏は元々米Altera(アルテラ)の経営幹部で、2015年末のインテルによるアルテラ買収以降、PSG部門の責任者を務めてきた。説明会では、買収以降のPSG部門の収益についても説明した。買収を完了した2015年以降拡大を続け、2018年は前年比12%増の21.2億米ドルを達成したという。

インテルのFPGA部門(PSG)の業績と採用事例
(撮影:日経 xTECH)
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 顧客企業によるFPGA製品の採用事例として、エッジ分野ではNECの顔認証エンジン「NeoFace」向けアクセラレーターやデンソーのステレオカメラ、ネットワーク分野では楽天モバイルとNECが共同開発した5G対応Massive MIMOアンテナRU装置、クラウド分野では米マイクロソフト(Microsoft)のクラウドAI「Azure」のハードウエアアクセラレーションなどを紹介した。