みちのりホールディングス傘下のバス会社である茨城交通は2019年6月20日、茨城県常陸太田市で自動運転サービスの実証実験に取り組むと発表した。高齢化が進む過疎地における公共交通の維持・確保を狙う。

茨城交通が実証実験に使うヤマハ発動機製の電動カート型自動運転車両
(出所:茨城交通)
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 実験地はJR常陸太田駅から約25キロメートル離れた中山間地にある高倉地域である。茨城交通の路線バスの「久保田橋バス停」から、バスルートから外れた「高倉交流センター」を経由し、「下高倉バス停」までの約1.8キロメートルを時速10~20キロメートル程度で自動走行する。期間は2019年6月23日から7月21日までで、毎日日中に運行する。

 車両はヤマハ発動機製の電動ゴルフカート型車両(定員4~6人)を自動運転用に改造して使う。道路に電磁誘導線を埋設し、車両は磁力を感知しながら自動走行する。保安スタッフが同乗するが運転はしない。KDDI総合研究所が開発した技術を使い、車両内外の映像を携帯電話回線経由でクラウドサーバーに送信。茨城交通の運行監視センターに配信し、異常発生時などの対応に役立てる。

 みちのりホールディングスは茨城交通の他に、福島交通や岩手県北自動車などのバス会社を傘下に収める。2018年10月には茨城県日立市の市街地で、バス車両を使った自動運転実験をした。常陸太田市の高倉地域のような輸送量が少ない中山間地では、より小型で低速な電動カート車両が適しているとみている。