血糖管理ソリューションでHbA1cの数値が有意に減少、アセンシアの臨床研究

2019/06/24 05:00
近藤 寿成=スプール

 PHCホールディングスの100%子会社で、糖尿病ケア事業を手掛けるアセンシア ダイアベティスケアホールディングスは、米サンフランシスコで開催された「第79回米国糖尿病学会(ADA2019)」において、開発中の血糖管理ソリューション(IDMS)が、2型糖尿病患者のHbA1cの数値を有意に減少させたとする臨床研究の結果を発表した。

血糖管理ソリューションを12週間使用した場合のHbA1cの変化。8.44%から8.01%に減少した(出所:アセンシア ダイアベティスケアホールディングス)
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 今回の臨床研究は、12週間にわたる一群のみのパイロット研究として企画された。参加した患者は58人で、いずれもそれまでは血糖管理が適切に実施できていない患者だった。定期的な血糖値測定には、アセンシアが販売するワイヤレス血糖値測定システム「CONTOUR NEXT ONE」が使用された。

 主要評価項目であるHbA1cの平均値は、IDMSを使い始めた当初の8.44%から12週間後の8.01%へと有意に減少した。このデータは、IDMSの使用が臨床的に有意義な結果をもたらすことを初めて示すもので、糖尿病治療薬の変更に拠らず、2型糖尿病の管理におけるIDMSの有用性の可能性について示唆するものである。

 IDMSは、糖尿病を患う成人患者が病状をより効果的に管理できるように、追加的なサポートを提供するために開発された。糖尿病療養指導士(CDE)による行動改善のための遠隔コーチングとモバイルアプリを併用し、2型糖尿病患者をサポートする。

 CDEは、患者自身のデータを用いて患者ごとに個別化したコーチングの方針を作成し、患者それぞれの自己管理を支援する実用的な情報を提供する。これは、患者が行動変容を実現するとともに、自己管理を改善するためのサポートを含んでいる。糖尿病管理に対する包括的なアプローチとして、CDEから患者に電話をかけ、その後も患者をモニタリングすることで、患者が血糖値管理、食事内容、活動レベル、ストレス、睡眠を改善できるよう支援する。

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