ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は2019年6月19日、同社が都内で開いた株主総会で「私はAI革命の指揮者になりたい」と話した。投資先のAI(人工知能)ベンチャーを楽器の演奏者にたとえ、演奏者たちを指揮することで全体のパフォーマンスを高める存在になりたいとの意向を示した。

 AI企業が気持ちよく演奏(活動)し、投資家らが客として演奏を見に来るような「エコシステムをつくりたい」と述べ、有力なAIベンチャーと投資家をつなぐ役割を担いたいとの意欲を見せた。AIの進化は「始まったばかり」と断言、AIベンチャーに投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などについて「大いにチャンスがある。今こそゴールドラッシュだ。二次曲線で進化する」と力を込めた。

 株主が「99歳まで社長を続けてほしい」と発言すると、孫会長兼社長は自身が19歳の時に決めた人生50カ年計画に基づき「69歳までに次の経営陣にバトンを渡したい」と説明した。そのうえで「健康でやる気いっぱいであれば心変わりするかもしれないが今の段階では若い経営陣にバトンを渡して会社が長く伸びていくようにしたい」と話した。「社長職を譲ったとしても元気でうるさい会長として元気な間は残っていくかもしれない」と続けた。

 米携帯子会社のスプリントと同業のTモバイルUSにおける合併問題について、孫会長兼社長は「合併承認が下りることを強く願っている」と述べた。合併には米連邦通信委員会(FCC)と司法省の承認が必要。FCCは承認の意向を示しており司法省が審査を進めている。