カナダ・マグナ(Magna International)は2019年6月13日、新しいシートトリム技術「FreeFORM」を発表した。FreeFORMはシート表面材と発泡材を積層し、独自の化学プロセスで成型する。これにより一枚布を型押しして凹凸を作成したような表面となる。シート表面材は、皮革、布、ビニールなど、どのような材料でも適用可能だという。

(写真:Magna)
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 大きな特徴は、形状自由度が高く今までにないデザインが可能になること。従来のシート表面は裁断と縫製によって凹凸を出しており、デザインの細かさは半径20~25mmだった。これに対しFreeFORMでは半径3~4mmの細かいデザインが可能となる。

 FreeFORMは従来の発泡シートと比べて4倍以上の通気性がある。102mm以上の凹面を作成することが可能で、腰部が当たる背もたれの下部に大きな凹みを付け、サイドのランバーサポートと組み合わせることで、シートがより身体にフィットし、走行振動により身体にかかる負担を減らす。背もたれの後ろ側にも凹みを付けられるため、後席乗員の膝周りに余裕を持たせられる。

 また、シート内部にワイヤーや結び目のような補強副資材が必要なくなり、最大80個の部品を減らせる。FreeFORMの座席カバーはシームレスな表面で掃除しやすく、着脱可能なためカーシェアリングやライドシェアリングなどのメンテナンスでシートカバーの交換が可能になる。