日本IBMの山口明夫社長は2019年6月18日、自社イベントで講演し、企業のデジタル変革はPoC(概念実証)が中心の第1章を終え、本格展開に向けた第2章に入ったという認識を示した。企業内に埋もれたデータをAI(人工知能)などで解析し、「攻めに転じる時だ」と聴衆に呼び掛けた。

自社イベントで講演する日本IBMの山口明夫社長
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 山口社長は2019年6月18日から同21日にかけて、同社が都内で開くイベント「Think Summit」の基調講演に登壇した。企業のデジタル変革について、従来は非中核システムでの実証実験が中心だったが、ここにきて中核システムを対象にAIなどを本格展開する時期に入ったとした。

 デジタル変革を支えるITインフラについては、「2021年に9割の企業が複数のクラウドサービスを併用してビジネスを推進する」という調査結果に触れて、「プラットフォームに縛られない環境を提供する必要がある。米レッドハット(Red Hat)を買収する狙いもそこにある」と力を込めた。