英ダイアログ(Dialog Semiconductor)は、IoTエッジに向けたWiFi接続のSoC「FC9000」を発表した(ニュースリリース1)。同社が今年(2019年)5月31日に中国Silicon Motion Technologyのモバイル通信製品を買収後に(ニュースリリース2)、Dialogが発表する初のWiFi接続SoCだという。

新製品のSoC「FC9000」の概要。中央のFC9000に右隣りにあるのは、FC9000をベースにしたモジュールの「FCM9000S」。FC9000に加えて。アンテナやフィルター、水晶発振子、フラッシュメモリーなどを収めている。Dialogのイメージ
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 今回のSoCには、40M~200MHz動作の「Arm Coretx-M0+」や1.6MバイトのSRAM、192KバイトのROM、16KバイトのOTP、IEEE 802.11b/g/n対応のPHY、MCA(Media Access Controller)、16ビットΔΣ型A-D変換機、12ビット逐次比較型A-D変換器、16~22ビットのオーディオ用D-A変換器、暗号化アクセラレーター、RFトランシーバー、各種インターフェース、DC-DCコンバーター、LDOなどがを集積されている。またTCP/IPなどネットワーク・ソフトウエア・スタックが同社から提供される。

「FC9000」の機能ブロック図。Dialogの図
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 FC9000は、同社の「VirtualZero」と呼ぶ低消費電力技術を搭載した最初の製品で、電池寿命を延ばせることが特徴だとする。電池動作のドア用電子錠/ビデオ監視システム/スマート温度計/無線通信センサーなどに向けたSoCで、電池寿命は1年を超えるという。VirtualZeroでは細かな単位で回路の電源をオフにして、低消費電力化を図る。

 FC9000は現在、量産出荷始中。FC9000と、チップアンテナ/外部アンテナ端子、アンテナマッチング回路、2.4GHz帯域通過フィルター、水晶発振子、フラッシュメモリーなどを収めたモジュール「FCM9000S」も用意する。価格などは未公表。

「FCM9000S」の機能ブロック図。Dialogの図
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