NTTドコモ子会社のドコモ・ヘルスケアは2019年6月12日、同社がスマホ上で提供しているメタボリック症候群改善サービス「リボーンマジック」の導入成果を発表した。腹囲が2.9センチメートル減少するなど改善効果が見られた。個別企業では、「IHIの工場勤務者229人で1カ月利用してもらったところ、肥満度を示すBMIが高い人の6割が体重減少し、7割の内臓脂肪が減少した」(同社の金田伸之ソリューションサービス部課長)。このほか、ある新聞社では300人に1カ月利用してもらった結果、毎日自分のデータを入力した人は全員、体重と血圧、脂質、血糖が改善したという成果も示された。

リボーンマジックのメタボ改善効果の平均値
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 リボーンマジックはユーザーが記録した起床時間や食事時間に応じて、食事や起床、就寝の時間を推奨するサービスだ。「午前12時から午後1時に昼食は食べましょう」など、適切な生活スタイルを提案する。

 特徴は厳しい食事制限や激しい運動の指導はしないことだ。朝から夕方まで働くパターンだけでなく、昼夜2交代勤務や深夜勤務でもそれに合った生活リズムを推奨してくれる。時間栄養学という考えに基づき、正しい時間に起きたり食事をしたりと生活リズムを整えることでメタボを改善させるというアプローチを取る。

ドコモ・ヘルスケアが提供しているリボーンマジックの画面。昼食の推奨時間がカウントダウンされている
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 知らずに実践しているダメな生活パターンを修正するコンテンツも効果が高いという。例えば「夜11時にラーメンを食べたら数時間あけてから寝る」という考え方。一見すると理にかなっているようだが、リボーンマジックは「すぐに寝る」ことを推奨するという。

 「唾液が分泌されやすい夕方や胃酸が分泌されやすい午後8時を過ぎているので、時間を空けてもあまり意味がない。むしろ睡眠リズムを変えないためにすぐ寝るほうがいい」(金田氏)という考え方だ。他にも「午後9時以降は血糖値が上がりやすいので、ビールや日本酒ではなく糖質の低い焼酎、ウイスキーに切り替えるべき」「朝食を抜くとカロリーダウンになりそうだが、かえって5倍太りやすくなる」といった情報も推奨している。

 19年5月にはオンラインで相談員と面談する機能を追加した。「利用者は複数の相談員から指名できる。相性のいい相談相手が見つかればより頑張れる」(金田氏)という。企業の導入が進んでいるほか、第一生命保険やかんぽ生命保険といった保険会社が保険契約者へ提供するパターンも増えている。サービス開始から2年でユーザーIDは2万を超えたという。