日立製作所と日立ビルシステム(東京・千代田)は2019年6月12日、エレベーターの保全作業者向けにVR(仮想現実)研修を活用していると発表した。日立ビルシステムで2019年4月から新人研修に導入しており、2020年3月までに合計で約700人の教育で使う計画だ。

VRを活用した研修
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 VRコンテンツとして、エレベーター用ブレーキの分解整備といった作業教育や、エレベーターが上り下りする「昇降路」内への転落といった安全体感教育をそろえた。日立製作所の宝珠山泰博ビルシステムビジネスユニット人財開発センター長は「VRコンテンツでブレーキ分解を学ぶと実機分解の作業効率が上がる。作業教育の効率を高められる」と話す。さらに仮想空間内での落下体験によって、作業者の安全意識を高める狙いだ。

VR内でのブレーキ整備の様子
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 両社は2019年度中にエスカレーター向けの教育コンテンツなどを追加する。中国を中心としたアジア地域にもコンテンツを配信するという。