フジテレビジョンは2019年6月11日、放送信号をテレビ局から電波に乗せる送信所やネット局に送る場所である「送出マスター」のシステムを更新し、新マスターでの地上波の放送信号の送出を6月10日に開始したと発表した。

新しい送出マスター (C)フジテレビ
(出所:フジテレビジョン)
[画像のクリックで拡大表示]

 新マスターはクラウドサービスを活用している。これは日本のテレビ局の地上放送で初めての取り組みという。

 フジテレビは2019年2月から、それまでVTRで管理していた番組素材をクラウドサービス上のデータファイルとして管理する「総合コンテンツ管理システム」を稼働している。今回、送出マスターのシステムと総合コンテンツ管理システムを連携させて、新マスターで総合コンテンツ管理システムにある番組データファイルを放送前日に取り込み、スケジュールに合わせて放送できるようにした。

 さらに総合コンテンツ管理システムではこれまで放送済みの素材のみを管理していたが、放送前の素材も管理するようにした。データファイルを使ってコンテンツ管理から送出管理までをシームレスに連携させることで、緊急放送対応や急な番組変更などの編成作業も、今までのVTR管理に比べて容易に行えるようになったという。

 フジテレビは今後、ビーエスフジ(BSフジ)のBS放送(HDTV放送)や、自らが手がけるCS放送も新マスターからの送出に切り替える予定。切り替え予定時期は、BS放送が2019年10月、CS放送は2020年2月としている。