大阪市は、2019年6月7日から発生していた基幹系システムの障害について、6月8日の午前9時30分ごろに復旧したと発表した。同日午前10時から梅田や難波、天王寺の各サービスカウンターで住民票や印鑑証明関連の書類発行業務を再開している。市によると、システム障害の原因は、Active/Active構成で2重化していたデータベース管理システム(DBMS)のシステムファイルが両系統とも破損したことである。

システム障害の復旧をトップページで告知する大阪市のWebサイト
(出所:大阪市)
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 システム障害が発生したのは6月7日の午後0時5分ごろ。市内24区の区役所やサービスカウンターで住民票などを印刷できなくなった。同じころ、市のICT戦略室でもシステム障害を知らせる警報が鳴った。

システムファイルの復旧に難儀

 障害が発生したのは、基幹系システムの「大阪市統合基盤システム」の内部にあるDBMSだった。DBMSはログイン時の認証に必要なデータや印刷履歴などを管理している。「DBMSは統合基盤システムの根幹を支えている。DBMSが障害を起こしたことで統合基盤システムのほぼ全体が使えない状態になった」(ICT戦略室)。

 DBMSはActive/Active構成で2重化していたが、両系統がほぼ同時にダウンした。再起動を試みたものの、「破損したシステムファイルが起動時に必要なファイルだった」(同)ため、両系統とも再起動できない状態が続いた。

 障害発生を受けて、ICT戦略室などは統合基盤システムを開発したNTTデータ関西などと原因究明を始めた。その結果、DBMSのシステムファイルの破損を見つけ、正常に稼働しなくなった原因を突き止めた。

 「原因は比較的早く特定できた」(大阪市のICT戦略室)が、破損したファイルを正常なファイルに書き戻すのに「時間がかかった」(同)。発生から復旧まで21時間を要した。DBMSが管理する各種のデータに損傷はなく、バックアップデータのリストアなどはしていないという。