古河電気工業は、自動車用アルミニウム(Al)合金の溶接品質を高めるファイバーレーザー溶接技術を開発した(ニュースリリース)。ビードの割れや溶接内部のブローホールなど、Al合金の溶接で発生しやすい欠陥を大幅に抑えられるという。自動車用パネル材や構造材の溶接に適用することで、車体の軽量化による燃費向上と二酸化炭素排出量の削減を図れる。

図:6000系Al合金の重ね溶接結果
上が従来条件の溶接部ビード外観と溶接部断面、下が新技術を用いた溶接部ビード外観と溶接部断面(出所:古河電気工業)
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 同社は今回、かねて開発を進めていたビームモードの制御技術と溶接条件を最適化して、Al合金の溶接欠陥を減らすことに成功した。厚さ2mmの6000系Al合金を用いた重ね溶接の試験では、従来の溶接条件で溶接した場合と比べてビード外観の品質が改善し、ブローホールが発生しないことも確認できたという(図)。

 新技術の開発によって同社は、自動車産業へのファイバーレーザーの導入を加速させる。新技術の導入を検討する場合は、同社の千葉事業所(千葉県市原市)内の「レーザアプリケーションラボ」で品質などを確認できる。