AIで歯科分野の診断・治療を支援、東京医科歯科大と三井物産

2019/06/07 12:10
近藤 寿成=スプール

 東京医科歯科大学と三井物産は、「オープンイノベーション組織間協定書」を締結し、2019年度からAI(人工知能)を活用した歯科分野の診断・治療支援システムの社会実装を目的とした共同研究を開始した。東京医科歯科大学が2018年度にスタートさせた産学連携プログラム「TMDUオープンイノベーション制度」に基づいており、歯科分野としては初の連携となる。

左から東京医科歯科大学の若林歯学部付属病院長、渡辺理事・副学長、三井物産の加藤パフォーマンスマテリアルズ本部長、中原先端材料事業部長(出所:東京医科歯科大学)
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 AI技術の飛躍的な進歩により、さまざまな分野でAIの社会実装が検討されている。医科の分野では皮膚がん検査や認知症検査、心臓発作の予測でのAI活用の研究が進められている。遺伝子解析や医療画像解析の領域では、AI技術を疾患の診断や治療などへ応用する試みが進んでいる。

 歯科分野の診察では、医師による歯や歯肉の視診、2次元画像データから得られる情報を組み合わせて診断することが一般的だったが、近年は診断データのデジタル化やこれを利用した技工物の作製が進捗しつつある。さらに、AIによる矯正治療の診断、エックス線画像解析による歯周病の診断などの研究が始まった。このような背景から、歯科分野でも最先端IT技術の応用における可能性について、世界的に関心が高まっている。

 東京医科歯科大学は、歯科分野での研究を長年継続し、多くの患者が来院する歯学部付属病院を有しており、知的財産と臨床データを蓄積している。三井物産は、幅広い分野における産業との接点を有し、グローバルなネットワークや総合力を生かした、さまざまな社会課題に対する解決策を提供する新規事業の創出を目指している。東京医科歯科大学と三井物産は、歯科分野でのAIを活用した診断・治療を支援するシステムの開発とその社会実装を通じて、医療の高度化、豊かな社会の実現を目指す。

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