京セラは、欧州統括会社であるドイツ・京セラファインセラミックス(KYOCERA Fineceramics、KFG)が、ドイツ・フリアテック(Friatec)からセラミックス事業を譲り受けると発表した(図1ニュースリリース)。KFGはドイツに子会社を設立し、この新会社とFriatecの間で同事業の譲渡契約を締結。2019年秋をめどに、ドイツ・京セラファインセラミックスソリューションズ(KYOCERA Fineceramics Solutions)として同事業を承継する予定だ。

図1:Friatec本社
(出所:京セラ)
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 1863年創業のFriatecは、欧州を中心にセラミックス部品やプラスチック部品の製造・販売事業を展開する。このうちセラミックス事業では、酸化物セラミックス部品とメタライズセラミックス部品を主力製品とし、2019年3月末時点で301人が働いている(図2)。

図2:Friatec製の酸化物セラミックス部品(左)とメタライズセラミックス部品(右)
(出所:京セラ)
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 京セラは、一般産業機械や情報機器、医療機器、環境エネルギー機器などに向けてセラミックス部品を提供している。2019年4月には、ドイツで非酸化物セラミックス部品を主力製品とするH.C.スタークセラミックス〔H.C. Starck Ceramics、現ドイツ・京セラファインセラミックスプレシジョン(KYOCERA Fineceramics Precision)〕をグループ傘下に収め、産業機械用ファインセラミックス部品の大きな市場である欧州に生産拠点を確保した(2019年2月4日付ニュースリリース)。

 さらに今回、Friatecのセラミックス事業を取得し、欧州に主要なセラミックス部品の製造から販売までの一貫体制を整える。顧客への提案の迅速化や試作の短納期化を図り、ファインセラミックス事業の拡大につなげる。