東京工業大学と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2019年5月29日、起業家支援に関する相互協力の覚書を締結した。ビジネスプランコンテストなどを通して東工大発ベンチャーの創出やオープンイノベーション推進人材の育成を実施する。

左から、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の渡邉政嘉理事、東京工業大学 理事の渡辺治副学長(研究担当)
(撮影:日経 xTECH)
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 今回締結した支援の内容は主に3つ。まず1つが、NEDOが実施する全国規模の技術系ベンチャー向けピッチコンテストへの参加支援である。東工大の授業や講座で実施されるコンテストなどで勝ち抜いた学生や教員に対し、書類選考なしで2次ピッチ審査会に出場する権利を与える。

 第2がベンチャーを支援する人材を育成するNEDOの高度専門支援人材育成プログラム「NEDO Technology Startup Supporters Academy(SSA)」への受け入れである。東工大の教員や職員を優先的に受け入れる。最後がベンチャー起業経験者やベンチャーキャピタルの事業担当者など、NEDOが委嘱する「カタライザー」と呼ぶ専門家の派遣である。起業家を目指す学生や相談したい案件を持つ東工大発ベンチャーに、カタライザーを無料で派遣する。

 NEDOが起業家支援で大学と提携するのは7例目で、東工大は関東の大学として初のケースとなる。これまで北海道大学、九州大学、広島大学、東北大学、名古屋大学、神戸大学とそれぞれ提携した。東工大 理事の渡辺治副学長(研究担当)は、「これまで東工大発ベンチャーとして98社を認定してきたが、(事業化できていない)学内の技術シーズはまだまだ多い。連携を通して学生や教員が研究成果を基に新たな産業を興すことを支援していきたい」と話した。