富士フイルムの内視鏡新工場、AIやIoTで生産能力を倍増

建設投資額は約40億円

2019/05/29 06:00
近藤 寿成=スプール

 富士フイルムは、内視鏡製品の生産拠点である富士フイルムテクノプロダクツ佐野工場内に、AIやIoT技術を用いることで生産効率を大幅に高めた新工場を建設し、2019年9月から本格稼働させる。

 新工場では、波長の異なる2種類の光を用いた特殊光観察で、微小な病変の発見をサポートする内視鏡システム「レザリオ」や「6000システム」に対応した内視鏡スコープを生産する。建設投資額は約40億円とし、同拠点での内視鏡スコープの生産能力を従来の2倍にするという。

新工場の外観イメージ(出所:富士フイルム)
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 工場内の人やモノの動き、設備状態をIoTで管理する最新のスマート工場となる。これまでシステムで管理していた作業工数、製造・検査の記録、部品在庫などのデータに加えて、工場内のさまざまな場所に配置したセンサーで、設備の稼働状況、作業員の動線などの情報を取得し、1つのプラットフォームに集約する。設備の故障予知や生産進捗などの状況を、リアルタイムかつ統合的に把握することで、効率化に向けた分析・改善サイクルの高速化を実現する。

 熟練者が目視検査している内視鏡映像の判断基準をAIに学習させ、映像検査工程を自動化することで、検査工数を大幅に削減する。さらに、熟練者の作業をビデオカメラで撮影し、センサーで得られた補助情報と重ね合わせてスマートグラスに映すなど、現場作業を支援することで作業の大幅な効率化と安定品質を両立する。グローバルで拡大する内視鏡市場において、富士フイルムは迅速かつ安定的に高品質な製品を提供できる体制を今回の新工場で構築し、内視鏡事業をさらに強化していく。

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