NTTぷららは2019年5月24日、映像配信業務を一元的に監視し安定した映像配信をサポートする新「NTTぷらら メディアオペレーションセンター」を本格稼動させたと発表した。同日、報道関係者に対しセンターを公開した。

図●新新映像監視センターを本格稼動
(写真撮影:筆者)
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 NTTぷららは、自社が運営する映像配信サービス「ひかりTV」に加えて、NTTドコモが運営するサービス「dTV」やNTTコミュニケーションズが提供するサッカーの試合映像伝送(スポーツ・チャンネルDAZNのサービス向け)など他社サービスの監視・オペレーション業務も受託している。さらにはISP事業なども手がける。こうした業務のために、全国40拠点以上のデータセンターに設備を分散配置している。

 NTTぷららは、これまでも映像監視センターを所有し運用をしてきたが、このたび延床面積を大幅に拡張し、映像監視モニター数を4倍以上に拡張するなど監視システムをさらに充実させた新センターを稼動させた。新センターの稼動を機に、受託先の拡大など監視・オペレーション業務のより一層の収益化を図る。

図●新センターの位置づけ
(出所;NTTぷらら、以下同)
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 新センターでは、約90人規模の人員をローテーションさせて、365日24時間、設備の運用・監視を一元的にオペレーションする。新センターは、国内最大規模の送出チャンネル数とモニター数を誇る。受託配信サービスを含めのべ580チャンネルを送出するシステムを監視する。

図●新センターの運用規模
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 ウォールモニターは約650面あり、約320チャンネルを監視ポイント別に表示し、常時、映像・音声の状態を確認する。ウォールモニターには映像監視機能内蔵のマルチビューワーを採用した。映像のブラックアウト・フリーズや音声のトラブルを人の目・耳に代わってリアルタイムに検知する。

図●サービス故障を多ポイントで検知
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 セットトップボックス(STB)上のサービス・機能が正常に動作しているかどうかを自動監視するため、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入し、試行運用を開始した。今後はSTBだけではなく、スマートフォンなどを含むマルチデバイス対応や、サービス監視の適用範囲拡大に向けた検討を進める。

 システムアラート以外の情報分析・可視化も実施する。例えば、雨雲の情報をリアルタイムに取得し、天候の悪化が予想される場合に衛星受信アンテナ局を、冗長化された別の局の受信に切り替える。さらに、自社コールセンターの対応履歴やSNS(Twitterなど)の書き込みの内容をリアルタイムに解析する。「つながらない」「見られない」「遅い」などサービスに対するネガティブワードを抽出し、システム上では見つけるのが難しいサイレント故障の早期発見に役立てていく。

 NTTぷららは今後、自社のIPTV動画配信プラットフォームの進化を図るとともに、この新センターで展開する映像の運用・監視オペレーションを組み合わせて、ひかりTVで展開するB2C事業に加えて、B2B2X事業の成長を目指す。