排せつ予測デバイスを障がいのある児童のトイレトレーニングに活用

トリプル・ダブリュー・ジャパンが実証実験

2019/05/27 05:00
近藤 寿成=スプール

 トリプル・ダブリュー・ジャパンは、苫小牧市が主催する「苫小牧市イノベーションマッチング実証事業(2018年度)」に参画し、排せつ予測デバイス「DFree Personal」を利用したトイレトレーニングを実施した。トレーニング期間は2018年10月~2019年2月で、その結果を取りまとめて2019年4月に報告した。

DFree本体(左)と排せつタイミングを知らせるアプリ画面のイメージ(右)(出所:トリプル・ダブリュー・ジャパン)
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 「苫小牧市イノベーションマッチング実証事業(2018年度)」は、苫小牧市内事業者とマッチングしたベンチャー企業が、市の課題解決に向けて市の補助を受けながら実証事業を行うもので、トリプル・ダブリュー・ジャパンは、児童発達支援事業・放課後等デイサービスを運営し、障がいのある児童の自立支援を行うりあんとマッチングした。

DFreeの仕組み。下腹部に装着した本体の超音波で膀胱(ぼうこう)の変化を捉え、携帯端末に知らせる(出所:トリプル・ダブリュー・ジャパン)
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 取り組みとしては、尿意が分からない・尿意の意思表示ができないためにトイレで排せつができない障がいのある児童を対象に、りあんに通う3名に「DFree Personal」を装着してもらい、トイレトレーニングが効果的に進められるかを確認する目的で実施した。

実証事業の進め方の概要(出所:トリプル・ダブリュー・ジャパン)
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 実証事業では、まずトリプル・ダブリュー・ジャパンのスタッフがりあんの職員や児童の保護者に対して、「DFree Personal」の使用方法やトイレトレーニングの進め方についてアドバイスした。その後、職員や保護者が日常生活の中で「DFree Personal」の数値を確認し、尿がたまったタイミングで児童をトイレに誘導するなどのトイレトレーニングの実践を進めた。装着期間はそれぞれ異なり、最長で2018年10月~2019年2月の5カ月、りあんの放課後デイ通所時と自宅で利用してもらった。

トイレトレーニングの実践内容(出所:トリプル・ダブリュー・ジャパン)
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 この結果、3人の児童のうち2人で、トイレでの自力排せつに向けた良い傾向が見られた。支援者側の意識も変わるなど、排せつ予測デバイス「DFree Personal」を障がいのある児童のトイレトレーニングに活用できる可能性が確認できた。一方で、さまざまな課題も見えたため、今後は利用事例を増やしながら、DFreeを使ったトイレトレーニングの方法のとりまとめや対象者への啓発を強化していくとした。

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