島津製作所は、全社の標準的なプリント基板(ボード)設計用EDAソフトウエア(ツール)として、米メンター(Mentor, a Siemens Business)の製品である「Xpedition」を採用した。Mentorが発表した(日本語ニュースリリース)。

プリント基板(ボード)設計と製造のフロー。Mentorのイメージ
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 採用前に島津製作所は、自社のニーズを今一度洗い出し、それまで使ってきたツールと照らし合わせながらXpeditionを評価した。評価の結果、Xpeditionが提供できるボードの設計フローに加えて、高速信号解析用ツールの「HyperLynx」、DFM(Design FOR Manufacturability)ツールの「Valor NPI」および「Valor MSSスイート」といった周辺技術が有用であることが分かったという。Xpeditionの採用に当たっては、以下に挙げる項目が決め手になったとする。

  • Xpedition EDMのデータ管理技術を利用することで、事業部間のデータ共有や過去の設計資産(IP)の再利用が容易になり、設計品質が向上する
  • XpeditionとValorを一緒に使うことで、設計部門と製造部門の連携が強化されたり、設計フロー全体の効率化と最適化が実現できたりする
  • Xpeditionの設計フローに統合されたHyperLynxシリーズにより、さまざまな検証が行えて、設計段階で検出が困難な電気的課題の早期解決と品質の向上が可能になる

 ニュースリリースには島津製作所の大隅太郎氏(総合デザインセンター、センター長)のコメントが紹介されている。「島津製作所は市場をリードする分析計測機器や医用機器などを開発することを企業命題として掲げており、MentorのXpeditionフローを標準化することで、設計プロセスの大幅な改善が期待できる。特に、製造プロセスとの連携の仕組みを高く評価しており、Mentorの技術がもたらす設計と製造の両側面での生産性向上は、島津製作所の商品開発に多大な貢献をもたらすと確信している」(同氏)。