LINEは2019年5月16日、スマートフォン決済サービス「LINE Pay」の利用者獲得に向けた新たな還元キャンペーンを発表した。LINE Payの送金機能を使い、LINE利用者同士で1000円分の「ボーナス」を送れるというもの。還元総額は300億円と、LINEが実施する還元キャンペーンとしては最大規模。国内8000万人の利用者を持つチャットアプリによるコミュニケーション機能を生かし、スマホ決済サービスの普及を図る。

 キャンペーンの名称は「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」。5月20日の午前11時から同29日の午後11時59分まで実施する。LINE Payのキャンペーンを示す画面から相手を選んで、ボーナスを送れる。送れる金額は1人当たり1000円で、同じ相手に再び送ることはできない。受け取った利用者はボーナスを買い物などに使える。受け取るには2019年6月末までにLINE Payの利用登録と本人確認を済ませる必要がある。

300億円還元をうたうキャンペーンのページ
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 「LINEらしさ、LINE Payらしさを生かせるのが今回の送金キャンペーンだ」。LINEの舛田淳取締役CSMOは新たな還元キャンペーンの意義をこう説明した。舛田取締役の言うLINEらしさとは、8000万人に上る国内MAU(月間利用者数)を基盤にした利用頻度の高さや利用者同士のコミュニケーションだ。

 同社はスマホ決済に充てる金額をチャージする際の手間が煩雑であることが、普及に向けたハードルの1つとみる。「他社のスマホ決済サービスにも送金機能はあるが、送金相手がでてこないと使われない。LINEの友達リストがあるからこそ簡単に送金ができ、チャージの問題を解決できる」(舛田取締役)。

左からLINEの舛田淳取締役CSMO、「LINE Pay」アンバサダーの今田美桜さん、特別ゲストであるYouTuberのHIKAKINさん、LINE Payの長福 久弘取締役COO
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 スマホ決済をめぐっては大手各社が大型還元をうたうキャンペーンを競っている。火付け役となったPayPayは総額100億円還元をうたうキャンペーンを2018年末と今春の2度にわたって実施。楽天も楽天ペイについて、楽天カードで支払うと楽天スーパーポイントを5%分還元するキャンペーンを実施している。LINE自身もこの4月に、支払額の最大20%を還元するキャンペーンを実施したばかりだ。消耗戦の様相を呈するスマホ決済大手の「バラマキ」キャンペーン、収束する気配は見えない。