韓国・現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)は2019年5月14日、クロアチアの電気自動車(EV)メーカー、Rimac Automobiliと戦略的提携を結んだと発表した。高性能EVの開発とクリーンモビリティー分野の強化が目的だ。この新しい提携により現代グループはRimacに8000万ユーロ(約100億円)を投資する。現代自動車が6400万ユーロ、起亜自動車が1600万ユーロを負担する。

(写真:Hyundai Motor Group)
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 提携により、現代自動車の高級スポーツブランド「N」のコンセプトカーのEVバージョンと高性能燃料電池車を2020年までに共同開発し、その後市販を目指す。

 Rimacは、2009年に当時21歳のMate Rimac氏が設立した会社で、「21世紀のスポーツカーを創造する」をスローガンにしてきた。最初に手掛けた「e-M3」は、「BMW 3シリーズ」を電動化したもの。e-M3は2012年にいくつもの性能でEVの世界記録を更新した。2011年には電動スーパーカーのコンセプトカー「Concept_One」をフランクフルトモーターショーで発表し、2016年に商品化している。2018年には次世代ハイパーカーとして「C_Two」をジュネーブモーターショーで発表している。

(写真:Hyundai Motor Group)
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 また、自社モデルだけでなく、他社向けの電動パワートレイン、電池パック、EV用駆動部品なども生産する。従業員500人規模の小規模企業だが、現代グループとの提携で電動部品のTier-1サプライヤーとして地位向上を目指すとしている。

 現代グループは、2025年までに環境対応車を44モデル投入する計画だ。今回の提携により、既存の研究開発能力を強化し、同社の電動化計画を推進するという。