KDDI(au)は2019年5月15日、2022年3月期を最終年度とした新しい中期経営計画を発表し、コマースやエネルギー、金融などで構成するライフデザイン領域の売上高を3年後に約1.6倍の1兆5000億円に拡大させる目標を打ち出した。今後3年間で約1000億円のコスト削減も進め、「持続的な利益成長を目指す」(高橋誠社長)とした。

 今後の事業戦略としては、「5G時代に向けたイノベーションの創出」「通信とライフデザインの融合」「グローバル事業のさらなる拡大」「ビッグデータの活用」「金融事業の拡大」などを挙げた。2020年3月に商用サービスを開始する5Gは「いち早く基地局展開を進め、優位性を確保していく」(高橋社長)考え。

 今後の成長源となるライフデザイン領域は、「ライフデザイン版スマートバリュー」として、携帯電話とのバンドル利用をコマースやエネルギー、金融などに広げていく。コマースは流通額を2022年3月期に4000億円(2019年3月期は2500億円)、エネルギーは「auでんき」の契約数を同340万件(同200万件超)、金融は決済・金融取扱高を同6兆円(同4兆4000億円)とする目標などを掲げた。2022年3月期における売上高と営業利益の具体的な数値は示さなかった。

ライフデザイン領域の売上高は3年後に約1.6倍の1兆5000億円に拡大へ
[画像のクリックで拡大表示]

 同日、発表した2019年3月期連結決算(国際会計基準)は売上高が前期比0.8%増の5兆803億円、営業利益が同5.3%増の1兆137億円と、増収増益だった。主力の携帯電話事業をはじめ、法人向け事業やグローバル事業も営業利益が拡大した。営業利益が1兆円を突破したのは初めて。2020年3月期の通期業績予想は売上高が前期比2.4%増の5兆2000億円、営業利益が同0.6%増の1兆200億円とした。