日本IBMは2019年5月14日、AI(人工知能)事業の戦略説明会を開いた。同社のAI「Watson」の活用を促す支援サービスを拡充し、ユーザー企業の人材育成を進める意向を示した。

黒川亮IBMクラウド事業本部IBM Data and AI事業部長
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 説明会の冒頭、黒川亮IBMクラウド事業本部IBM Data and AI事業部長がAI関連の市場動向を説明した。「日本のAI市場は2017年が黎明期で2018年は幻滅期だった。2019年は本格運用の機運が高まる」とした。

 AIを使って業務で価値を出すには「データ活用が不可分」(黒川事業部長)と考え、同社は2019年1月にWatson活用を進める「ワトソン事業部」とデータの分析・活用などを担う「アナリティクス事業部」を統合して「Data and AI事業部」を創設。「データ活用とAI活用が円を描くように相乗効果を出すようにした」(同)。

 本格運用に向けた課題の1つがユーザー企業のAI人材が足りない点だ。そこで2019年7月にユーザー企業のAI人材がIBMのAI専門家のスキルやノウハウを学べるプログラム「データ・サイエンス・エリート協業」を開始する。ほかにも複数のプログラムを用意するという。