スウェーデンEricsson(エリクソン)とDeutsche Telekom(ドイツテレコム)は2019年5月10日、マイクロ波による1.5kmのデータ通信試験で、従来の10倍のスループットとなる100Gビット/秒を達成したと発表した(Ericssonのニュースリリース1)。

出所:Ericsson
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 今回の実験は、Eバンドの70G/80GHz帯で、Ericssonの「MINI-LINK 6352」を用いた。MINI-LINK 6352は、帯域幅2000MHzで10Gビット/秒の通信を提供する商用装置。今回は同2500MHzを使用し、商用前ベースバンド装置や交差偏波の相互干渉除去(cross polarization interference cancellation)機能を組み込んだ8×8 line-of-sight MIMO(反射などせず直接届く電波のみを処理する8×8 MIMO)技術も導入することで、同時に8個の独立したデータ送信を行い、従来の10倍を超えるスループットを実現した。

 同年4月中旬にギリシャ、アテネのドイツテレコムサービスセンターにて行われたトライアルでは、100Gビット/秒超の通信を99.995%の確率で実現。ピーク時には、140Gビット/秒、1Hz当たり55.2ビット/秒に達したとしている。

 両社は、2018年末にもMINI-LINK 6352を使って40Gビット/秒のデータ通信を実現している( Ericssonのニュースリリース2)。今回の実験を通して、バックホール(基地局間中継)へのMIMO技術など導入の必要性が明らかになったとしている。