米大手部品メーカーのボルグワーナー(BorgWarner)は2019年5月7日、電池技術の開発と電池パック生産を手掛ける米Romeo Power Technologyと合弁会社を設立し、電動車用の電池生産事業に参入すると発表した。出資比率は60:40でBorgWarner側が主導権を持つ予定。

(写真:BorgWarner)
[画像のクリックで拡大表示]

 Romeo Power Technologyは、米SpaceX、米Tesla Motors、韓国Samsungのエンジニアグループらが2015年に設立した新興電池メーカー。高エネルギー密度のセルと独自の電池制御技術を使い、電気自動車用バッテリーや、電力インフラ不足地域向けの定置型蓄電池システムなどを製造している。SpaceXはTesla MotorsのElon Muskが経営する宇宙ロケット開発企業。

 BorgWarnerは、合弁によりRomeoの電池モジュールやパッケージ技術と、BorgWarnerの販売ルートや品質管理技術を組み合わせることで、EV用電池の幅広い需要に対応できるようになると考えている。開発する電池モジュールや電池パックには、性能とサイクル寿命を向上させる独自のアルゴリズムを用いたインテリジェント電池管理システムや、アクティブおよびパッシブ冷却用の熱管理システムなどが含まれるという。合弁会社は、各種モビリティー分野向け電池製品を網羅する予定というが、当初は高性能車および乗用車に重点を置く。

 また、BorgWarnerはRomeo Power Technologyの株式の20%を取得し、取締役会に参加する予定。2019年第2四半期に株式を取得し合弁事業を始める。BorgWarnerは2015年から電動部品関連企業の戦略的買収を始めている。これまでにローター電装品メーカーのRemy Internationalや、電動技術会社のSevcon、Rinehart Motion Systems、AM Racingなどを買収しており、今回の合弁事業と合わせて電動車向け製品の拡充を進めている。