リコー電子デバイスは、雑音耐性を高めた車載機器向け電圧トラッカーIC「R1540シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。自動車に搭載する各種センサーに対して、安定度の高い基準電圧を供給する用途に向ける。入力電圧範囲は+3.5〜42V、トラッキング電圧(出力電圧)範囲は+2.2〜14V、最大出力電流は70mAである。CE/ADJ端子に入力する信号で、出力電圧のトラッキング(設定)やオン/オフ制御を実行できる。

雑音耐性を高めた車載機器向け電圧トラッカーIC
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 特徴は、外来の電磁雑音に対する耐性を高めたことだ。同社によると、「自動車においてオフボードのセンサーを利用する場合、ワイヤーハーネスが電磁波を拾うアンテナとなり、電源ラインに雑音が誘起される。雑音耐性が低い電源ICを使う場合は、雑音対策が必須になるが、発売した電圧トラッカーICを使えば雑音対策が不要になり、設計工数や部品点数、実装面積を削減できる」という。周波数範囲が150k〜1GHzで、電界強度が800V/mの高周波雑音を印加しても、トラッキング電圧(出力電圧)に直流的な変動は生じない。同社独自の回路技術を適用することで実現したとしている。

 トラッキング電圧(出力電圧)の誤差は±15mV(−40〜+125℃の温度範囲において、出力電圧が+5Vのときの最大値)である。入力電圧変動に対する安定度は±8mV(最大値)。負荷変動に対する安定度は±2mV(最大値)。動作時の消費電流は60μA(標準値)で、スタンバイ時は0.1μA(標準値)である。サーマルシャットダウン機能や出力電流制限保護機能、出力の短絡保護機能などを備える。パッケージは、外形寸法が2.9mm×2.8mm×1.1mmの5端子SOT-23と、5.2mm×6.2mm×1.45mmの8端子HSOPを用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃。車載向け半導体ICの品質規格である「AEC-Q100グレード1」に準拠する予定。1000個購入時の参考単価は200円である。

 このほか、動作温度範囲が−40〜+125℃の産業機器向けと、−40〜+105℃の民生品向けも用意している。