クラウドコスト削減ツールなどのSaaSを手掛けるスタートアップ企業のモビンギは2019年5月9日、「国内企業におけるクラウド活用状況と現有課題」と題した調査の結果を公表した。この調査では、IaaS/PaaSを利用している年商1億円以上かつ従業員数100人以上の国内企業を対象に、クラウドの活用状況を明らかにした。有効回答数は946件。調査はアイ・ティ・アール(ITR)に依頼して実施した。

 調査によると、IaaS/PaaS活用企業のうち、約3割は自社システムの50%以上をIaaS/PaaS上で稼働させていた。「40~50%未満(14%)」の回答を含めると半数近くを占める。小路剛広営業/マーケティングディレクターは「クラウドの利用に対して苦手意識がなくなり、システム基盤として必須の選択肢になっている」と分析する。

クラウド活用企業における自社システムのクラウド化割合
(出所:アイ・ティ・アール)
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 クラウドで利用しているサービスは仮想マシン(47%)が最も多かった。API管理(29%)、サーバーレス/FaaS(22%)も比較的多く、小路ディレクターは「サーバーレスアーキテクチャーを使う企業が増えている」とコメントした。一方、Kubernetesの台頭で注目を集めるコンテナは11%。同氏は「調査前の想定よりもコンテナの活用が進んでいない」とした。

クラウド活用企業がクラウドで利用しているサービス
(出所:アイ・ティ・アール)
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 コンテナ活用が進んでいない理由について、石田知也Vice President, Salesは「運用担当のITベンダーが対応できていないのではないか」と推測する。コンテナ配置や障害対応についてのノウハウが不足していて、コンテナの活用に二の足を踏んでいると見る。