米オン・セミコンダクター(ON Semiconductor)は、米グローバルファウンドリーズ(GLOBALFOUNDRIES)の300mmウエハーの工場の買収について両者間で正式契約した。両社がぞれぞれ発表した(ON Semiconductorの日本語ニュースリリースGLOBALFOUNDRIESのニュースリリース)。契約対象の工場は、ニューヨーク州フィッシュキルにあるGLOBALFOUNDRIESのFab 10である。

今回の買収の概要。ON Semiconductorのスライド
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 Fab 10は、元々米IBM社Microelectronics部門の「Building 323」と呼ばれていた施設。2015年にGLOBALFOUNDRIESが同部門を買収したのに伴って(関連記事)、Fab 10に改称された。ON SemiconductorはFab 10において、中・高耐圧のパワーMOSFETやトレンチ型IGBT、アナログ、BCDプロセス製品などの量産を行う予定。今回の買収に伴い、現在Fab 10で働いている技術者もON Semiconductorに移籍する。さらに、ON SemiconductorはGLOBALFOUNDRIESの65nm及び45nm CMOSプロセス技術のライセンスを取得する。

 ON SemiconductorはFab 10の買収に際して、GLOBALFOUNDRIESに4億3000万米ドル(約480億円)を支払う。このうち、1億米ドルの支払いは完了している。残りの3億3000万米ドルは2022年末に支払う予定。ON SemiconductorによるFab 10の操業は2020年から開始する。GLOBALFOUNDRIESによる操業の比率を次第に下げ、2022年末にはON Semiconductorの操業のみとなる。ただしその後2025年まではOn SemiconductorがGLOBALFOUNDRIES向けのウエハー生産を受託する。これによりスムーズな移転が可能になるという。