米Efficient Power Conversion(EPC)社は、車載用LiDAR(Light Detection and Ranging)に向けた80V耐圧のGaN(窒化ガリウム)トランジスタ「EPC2214」を発売した(ニュースリリース)。同社は「eGaN FET(Enhancement Mode GaN FET)」と呼ぶ。特徴は、パッケージの実装面積が1.8mm2と小さいながらも、最大47Aのパルス電流を出力できる点にある。GaNトランジスタはスイッチング速度が高いため、幅が狭い大電流のパルス信号を生成できる。これで、「車載用LiDARに適用すれば、検出分解能を高めることができ、より遠くにある物体を認識できるようになる」(同社)という。車載用ディスクリート半導体の品質規格である「AEC-Q101」に準拠する。車載用LiDARのほか、48V入力を12V出力に変換するDC-DCコンバーターや、無線電力伝送システムなどに向ける。

車載用LiDARに向けた80V耐圧のGaNトランジスタ
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 最大ドレイン電流は、連続時に10A、パルス時(300μs)は前述の通り47Aである。オン抵抗は、ゲート-ソース間電圧が+5Vのときに20mΩ(最大値)。全ゲート電荷量は2.2nC(最大値)と小さい。入力容量は198pF(標準値)。出力容量は129pF(標準値)。帰還容量は1.8pF(標準値)。ゲート抵抗は0.65Ω(標準値)。パッケージは、GaN FETチップに保護膜を形成し9つのはんだバンプを取り付けたWLCS。実装面積は1.35mm×1.35mmである。動作温度範囲は−40〜+150℃。2500個購入時の米国での参考単価は0.72米ドルである。