音楽の使用権をオンライン上で売買できる「Audiostock」を運営するクレオフーガは2019年4月23日、スペースシャワーネットワークと共同で音楽原盤の二次利用を促進するための新たなプラットフォーム「Audiostock Artists directed by SPACE SHOWER」を開始したと発表した。

 新プラットフォームは、これまで音楽事務所やレーベルに所属するアーティストの作品が一般視聴用に流通する一方で、商用には十分に活用されていない状況に着目し、両社が立ち上げを決めたという。クレオフーガが音楽出版社として管理をするAudiostock登録アーティストの作品と、スペースシャワーネットワークが原盤を保有するアーティストの作品を、オンライン上で手続きを行うことで放送に利用できるようにした。

 サービス開始時点では、スペースシャワーネットワークに所属する61組のアーティスト作品1013曲を含む約1400曲の作品を提供する。主にテレビ・ラジオ放送の番組などの制作に関わる法人・個人を利用の対象とする。

 Audiostockも著作隣接権(原盤の権利及び実演家の権利)を扱っており、著作権と著作隣接権を全て含んだ形でワンストップで提供してきた。ただしCMや映像コンテンツに使ってもらうための音楽が多くを占めていた。これに対してスペースシャワーから供給されている原盤を含む新プラットフォームでは、アーティストが一般視聴向けに発表している作品について、テレビ・ラジオ放送での二次利用を目的としているのが特徴で、国内初という。

 従来の放送番組制作における選曲作業について、オンライン上で素早く楽曲の検索を可能にすることで効率化し、作品の二次利用を促進することで、アーティストのさらなる収益拡大を目指す。

図●音楽原盤の二次利用を促進するための新プラットフォームを立ち上げ
(発表資料から)
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 新プラットフォームでは放送利用に限り、番組制作者に対して楽曲を無料で提供する。楽曲を利用した番組制作者は、楽曲の利用時に音楽著作権管理団体コードを放送局に伝える。そうすると放送局が契約に基づき著作権管理団体に支払った金額から分配が行われ、出版社およびアーティストの収益となる。