キヤノンの眼科機器、ディープラーニング技術で高画質化

光干渉断層計の新ブランド「Xephilio」

2019/04/18 05:00
近藤 寿成=スプール

 キヤノンは、眼底3次元画像から血管形態を描出する画像処理技術「OCT Angiography」(アンジオグラフィ:以下OCTA)を搭載した光干渉断層計「OCT-A1」を2019年4月18日に発売する。光干渉断層計のブランドを新たに「Xephilio」として展開していく。

光干渉断層計「OCT-A1」の使用イメージ(出所:キヤノン)
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 光干渉断層計は、網膜の断層面を見ることができる眼科機器である。OCT-A1は、ディープラーニング技術を用いた画像処理技術と高性能GPU(画像処理半導体)を採用し、OCTA画像生成の高速化と高画質化を両立している。

 ディープラーニング技術を用いて設計した独自の新画像処理技術「Intelligent denoise」を搭載する。これにより、眼底の血管形態を描出したOCTA画像からノイズを除去し、血管の細部まで可視化された高精細OCTA画像を生成できる。

 ディープラーニング技術に用いた教師データには、繰り返し撮影したOCTA画像を加算平均して高画質化する技術「OCTA Averaging」を採用した。「Intelligent denoise」によって、わずか1回のスキャンで「OCTA Averaging」に匹敵する高精細なOCTA画像を生成できるという。

 OCTA画像の再構成時間は、高性能GPUを用いて画像の演算処理を行うことで、従来機種「OCT-HS100」と比較して約70%短縮できる。速やかに診断画像を得られるため、検査時間の短縮につながる。また、糖尿病網膜症などの血管異常の読影で有効となる、複数枚のOCTA画像をつなげるパノラマやOCTA Averagingの処理時間も短縮でき、患者や医療従事者の負担を軽減する。

 ブランド名のXephilioは、Expertの意味を込めた「X」とギリシャ語で友愛を意味する「Philia(フィリア)」を合わせた。「今後ラインアップを拡充し、医療従事者や患者に負担の少ない高度な機器を提供し、社会に貢献していく」という意思を込められている。デザインは、高級感のある黒と白を組み合わせ、先進技術を搭載した眼科機器にふさわしいものとした。

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