富士通は2019年4月15日、スーパーコンピューター「京」の後継機(通称「ポスト京」)の製造を始めると発表した。ポスト京の設計が完了したことを受けて、同社はハードウエアの製造と出荷、設置を進めることについて理化学研究所と正式契約を締結。2021年から2022年ごろの共用開始を目指す。

スーパーコンピューター「京」
(出所:理化学研究所)
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 ポスト京のハードウエアは富士通ITプロダクツ(石川県かほく市)が製造する。同社は富士通におけるコンピュータシステムの基幹工場で、かつて京を製造した実績がある。ポスト京は理化学研究所計算科学研究センター(神戸市)に設置する。現在、同センターで稼働する京は2019年8月に稼働を停止する予定で、京を撤去した上でポスト京と入れ替える。

 ポスト京は約1300億円(うち国費は約1100億円)を投じるプロジェクトだ。富士通と理化学研究所は2014年10月から、ポスト京の基本設計を進めてきた。2018年8月には搭載するCPU「A64FX」の仕様を公表。スパコン向けのCPUとして、世界で初めて英アーム(Arm)の命令セットアーキテクチャーを採用する。