米Allegro MicroSystems社は、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠した電流センサーIC「ACS71240」を発売した(ニュースリリース)。ホール効果素子を利用した電流センサーICである。主な特徴は3つある。1つめは、モーターやワイヤーが作る漂遊磁界に対する出力信号の耐性を高めたこと。2つめは、出力信号の誤差は±1.5%(標準値)に改善したこと。3つめは、電源電圧雑音に対する出力信号の耐性を高めたことである。漂遊磁界への耐性は、差動検出方式の採用などで高めたという。電気自動車(EV)の充電器やDC-DCコンバーターのほか、産業用モーター駆動機器やIoT対応機器などに向ける。

車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠した電流センサーIC
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 12端子QFNパッケージ封止品と8端子SOP封止品を用意した。12端子QFNパッケージ封止品はウエッタブルフランク構造を採用した。12端子QFN封止品と8端子SOP封止品は、内蔵する1次導体の抵抗値が異なる。12端子QFN封止品は0.6mΩ、8端子SOP封止品は1.2mΩである。抵抗値は異なるものの、どちらも低い値に抑えたため、消費電力を低く抑えられるとしている。応答時間は4μs(標準値)と短い。伝搬遅延時間は1.6μs(標準値)である。電流測定の周波数帯域は120kHz(標準値)。交流(AC)電流と直流(DC)電流の検出に使える。交流電流と直流電流どちらも、出力信号は、電流量に比例した電圧値が得られる。

 電源電圧は+3.3V、もしくは+5V。過電流検出時にフォールト(FAULT)信号を出力する機能を備える。絶縁耐圧は、12端子QFN封止品が120VDC、8端子SOP封止品は2.4kVDCを得られる。価格は明らかにしていない。
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