ソフトバンクグループの子会社で太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー事業を手がけるSBエナジーは2019年4月9日、天気予報システムを提供する米スタートアップの米クライマセル(ClimaCell)に約700万米ドル(7億7000万円)を出資したと発表した。

 自然エネルギー事業は風速や降雨時間といった天候状況が収益に大きく影響する。SBエナジーはクライマセルのシステムを活用して天気予測の精度を高め、自然エネルギー事業の効率性を高める狙いだ。

 クライマセルは無線通信やコネクテッドカー、衛星、IoT(インターネット・オブ・シングズ)機器、ドローンなどが発する電波の通信状態から得られるデータと、既存の気象観測データを組み合わせ、特定地域についてリアルタイムに天気を予測するシステムを開発している。発展途上国などインフラに制限がある国や地域などでも利用できる。

 今回の出資はソフトバンクグループの投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)からではなく、SBエナジーが直接出資する。スタートアップの中でもアーリーステージの企業が対象で投資額がそれほど多くなく、また投資先とともに事業を進める事業投資であるため、事業会社であるSBエナジーが出資した。

 SBエナジーはソフトバンクグループのエネルギー事業子会社として2011年に設立された。2017年10月には初の海外事業として、モンゴルのゴビ砂漠における風力発電を開始した。