アスプローバ(本社東京)は、生産スケジューラー「Asprova APS」の新版「同Ver.15.2」とサプライチェーンプランナー「Asprova SCP」の新版「同Ver.15.2」の提供を開始した(ニュースリリース)。新版では、実行処理の式の中にコメントを書けるようにして設定の可読性を高めた。計画立案業務の属人化を防げるという。

 Asprovaの式機能は、スケジューリングロジックやGUIの設定、システム連携などにおいて条件や実行処理を記載するもので、「Microsoft Excel」の数式バーに近い。ユーザーのさまざまな要件を盛り込めるという利点がある半面、記述が長くなったり複雑になったりして式を書いた本人でも読むのが難しくなるケースがあるため、新版ではコメントを残せるようにした(図1)。コメントを読めば設定の意図を理解しやすく、運用の負担を減らせる。

図1:式編集ダイアログ。緑色の部分が記入したコメント
(出所:アスプローバ)
[画像のクリックで拡大表示]

 その他に新版では、オブジェクト型のユーザープロパティーを追加でき、さまざまなオブジェクトへのショートカットの作成が可能になった。ショートカットを作成することで、あらゆるテーブルでオブジェクトの選択メニューを追加できるため、エンドユーザーの操作性が高まる。式を短く書けるようになり、実行スピードを高める式も書けるという。

 存在しないオブジェクトのコードを入力すると、自動でコードを生成する。これによってオーダーなどのオブジェクトを作りやすくなり、処理中にオーダーを生成して割り付けるといった処理を自動化できる。

 ガントチャートの行表示機能も改良した。従来版のガントチャートや負荷グラフ、在庫グラフでは1つのオブジェクトを複数行に分けて表示できなかったが、新版では表示内容を指定して表示させられる(図2)。併せて、同一オブジェクトの重複表示行の追加、行ごとの表示内容の指定をできるようにした。階層表示行のフィルターとソート、表示内容の指定、詳細表示行のフィルターも可能だ。

図2:資源ガントチャート
「検査作業員」という資源のガントチャートの全タスク表示行と負荷率グラフ行を表示している。(出所:アスプローバ)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに、負荷率グラフや負荷量グラフの表示文字設定を改良。コマンドライン機能も改善しており、起動から計画パラメーターの実行、終了までの一連の処理を指定できる。プラグインの開発ツール「COM SDK」を「Visual Studio 2017」に対応させ、フォルダー構成を整理している。