産学連携や研究者採用を支援するスタートアップ企業のepiSTが2019年3月に事業を始めた。AI(人工知能)やデータサイエンスに強みを持つALBERTの創業者で社長退任後にepiSTを創業した上村崇社長は、同月28日に開催した会見で「アカデミアと企業をつなぎ、日本をもう一度、世界に誇る科学技術立国にしたい」と意気込みを語った。

 epiSTは「産学連携とオープンイノベーションで日本の科学技術を振興する」ことをミッションに掲げる。ALBERTで培った人脈を生かし、学術機関で育成した技術や人材と産業界のニーズをマッチングさせる。アドバイザリーボードとしてはこだて未来大学の松原仁副理事長とセガゲームスの松原健二社長COO(最高執行責任者)を迎えた。

左から、はこだて未来大学の松原仁副理事長、epiSTの上村崇社長、セガゲームスの松原健二社長COO(最高執行責任者)
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 まずAIやデータサイエンスの分野を中心に研究者のデータベースを独自に作成する。「どの研究室にどの技術レベルの人材がいるかを把握し、紹介できるエージェントや人事部門は多くない。日本の場合、例えばデータサイエンスに長けた人材は物理学、医学、数学など様々な学科に点在している。企業が必要としているのはどのような人材で、どこにいるか、そこを見極める目利きの役割を担う」(上村社長)。

 同社はこのデータベースを基に、企業の要請に応じて最適な研究者をマッチングする事業を手掛ける。このほか研究者の採用支援、ネットワーキングイベントの開催、産学連携の事例を集めた自社メディアの運営などを担う。技術系ベンチャーに出資する投資事業も始める。