低出生体重児PHRを実証運用、医療・健康情報を一元管理

神奈川県立こども医療センター

2019/03/27 12:00
近藤 寿成=スプール

 神奈川県立こども医療センターは「早産・低体重児における電子育児応援ナビゲーションプロジェクト」に、インターシステムズジャパンの医療連携プラットフォーム「InterSystems HealthShare(ヘルスシェア)」を採用した。同プロジェクトのPHR(個人医療健康記録:Personal Health Record)は、2019年2月から実証運用を開始した。低出生体重で生まれた患者の医療・健康記録を一元的に記録する。

早産・低出生体重児支援PHR(出所:神奈川県立こども医療センター)
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 近年、低出生体重児の割合は増加傾向にある。特に出生体重1500g未満の極低出生体重児は、さまざまな合併症が生じる場合があり、発達過程での深刻な疾病や障害のリスクも高い。学童から思春期、成人に至るまで、継続的なフォローアップが必要になる。

 こうしたフォローアップには、出生から発達に沿って継続的な身体・医療・健康情報を一元的に収集・保持することが欠かせない。その実現のために神奈川県立こども医療センターは、新生児科の盛一享徳医師を中心に「早産・低出生体重児支援PHR」を開発した。

 このシステムでは、低出生体重で生まれた患者の医療・健康記録を一元的に記録する。理解しやすい形態に変換された情報を、患者とその保護者がスマートフォンなどのデジタル端末で参照できる。今後は、多くの患者データを収集分析して複数の医療機関で共有することで、発育発達を含む合併症などのリスクを低減する研究の推進を目指す。

 InterSystems HealthShareは、医療機関、患者、保険機関などを繋ぎ、継続したケアを推進する統合した医療記録と分析を提供する医療連携ソリューションである。相互運用性の主要な標準規格をサポートした医療サービス・バスで異なるシステムやデータを統合・連携し、ビジネスプロセスやワークフローを自動化できる。

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