工業用圧力計メーカーの木幡計器製作所(大阪府大阪市)は、国立国際医療研究センターと共同開発した呼吸筋力測定器「IOP-01」を「MEDTEC Japan 2019」(2019年3月18~20日、東京ビッグサイト)で披露した。クラスIIの医療機器として税別18万円で2018年11月から販売している。

呼吸筋力測定器「IOP-01」
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 呼吸筋力とは、呼吸時に胸郭の拡大や収縮を行う筋力のこと。呼吸器の手術をすると呼吸筋が衰えて淡を出しにくくなる恐れがあり、手術の前後にリハビリテーションとして呼吸筋をトレーニングする場合がある。そのリハビリ効果を測る目的で、呼吸筋力を測定する。

 従来一般的に使われていた呼吸筋力測定器は、パソコンやAC電源が必要で、測定できる場所が限られていた。理学療法士や言語聴覚士が、リハビリの現場で測定することが難しかった。IOS-01は単3型のアルカリ乾電池2本で稼働するので持ち運びが可能になった。リハビリ室や病室など、場所を選ばずに使うことができる。

 IOS-01で呼吸筋力を測定する際は、筒形のマウスピースを口にくわえて勢いよく息を吸ったり吐いたりする。その際に測定した最大呼気圧(PEmax)と最大吸気圧(PImax)から口腔(こうくう)内圧を算出し、これを呼吸筋力と見なす。この測定方法は、米国胸部学会やヨーロッパ呼吸学会が作成したガイドラインに準拠しているという。