ID管理のクラウドサービスを提供するインターナショナルシステムリサーチは2019年3月20日、パスワードを使わない認証技術「FIDO」を使った企業向けの認証サービスを始めると発表した。同年4月1日から100社限定で無料の試験プログラムを配布する。5月中旬に正式なサービスを始める予定だ。

 新サービスでは同社のID管理サービス「CloudGate UNO」を、生体情報を使ったWeb認証の規格「FIDO2」に準拠させた。同サービスを使っている企業は、従来のパスワードに替えて指紋認証などで社内システムにログインできるようになる。

 CloudGate UNOは1つの認証管理基盤で複数のシステムにアクセスできるようにするシングルサインオン(SSO)機能やアクセス制限機能を備える。Office 365などのグループウエアやDropboxなどのストレージサービス、CRM(顧客関係管理)ツールやチャットツールといった様々なサービスと連携している。

FIDO認証ではユーザー側のデバイス内で本人認証を完了し、その結果のみをサーバーに送る。利便性に加え、生体情報が端末の外に出ないためセキュリティーにも優れるとされる。
[画像のクリックで拡大表示]

 インターナショナルシステムリサーチによればFIDO2に対応した企業向けのID管理サービスは日本初。新サービスの料金体系は今後詰めるが、同社のメンデス・ラウルCEO(最高経営責任者)は「初期費用がFIDO認証を導入する障壁とならないように設定する」と話した。

 CloudGate UNOの利用料金は1ユーザーあたり月額100円から。新サービスは2019年12月までに現在CloudGate UNOを利用する75万ユーザーに対し、新規・既存を含めて5万ユーザーに利用してもらうことを目指す。

インターナショナルシステムリサーチのメンデス・ラウルCEO(最高経営責任者)
[画像のクリックで拡大表示]