KDDIは2019年3月13日、5Gを使った航空機整備の遠隔作業に向けた実証実験を日本航空(JAL)やKDDI総合研究所と進めることを発表した(KDDIのニュースリリース)、(JALのニュースリリース)。3社は2018年11月に、5G専用端末を使った搭乗手続きの自動化などの実証実験を実施済み(JALの関連ニュースリリース1)。今回は5Gを使った実証実験の第2弾となる。KDDIが5G環境を提供、JALの提供するユースケースに従い、KDDI総合研究所が独自の5G無線技術を用いて実験を遂行する。

 今回の実験では、これまで通信速度や容量の問題により実現が困難とされてきた下記2件について確認する。

 (1)4K解像度の映像を用いた、整備作業の遠隔業務支援 : 出発準備中の航空機周辺や格納庫などにいる整備士に対して、遠隔から作業指示や作業確認を行う。今回の実験では、細かい部品を多く使用する電子部品の解体・組立について、遠隔から映像を使って指示・確認する。この実証実験では、KDDI総合研究所が開発した4K映像伝送に対応するAR遠隔作業支援システム(KDDI総合研究所のニュースリリース)の検証も併せて実施する。

出所:KDDI
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 (2)8K解像度の映像を用いた、同一拠点内での整備作業支援 : 事前に格納庫内で撮影した航空機の外観映像を使って、同一拠点内での8K映像伝送速度を確認する。将来的には、この技術を使った高解像度映像での目視検査に向けた検証も進める。

出所:KDDI
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 これらは、JALが2018年4月に開設した「JAL Innovation Lab」(JALの関連ニュースリリース2)にて、KDD総合研究所、KDDI、JALが連携して進める「ラボ・アライアンス」プロジェクトの一環として進められる。3社は今後も、5Gを活用した高品質で安全、かつ快適な空港サービスの提供と、航空機整備作業の遠隔支援導入に向け、引き続き協力していくとしている。