独Infineon Technologies(インフィニオン)社は、デジタル力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路とフライバック方式のDC-DCコンバーター制御回路を集積したLEDドライバーIC「XDPL8221」を発売した(ニュースリリース)。同社のLEDドライバーIC製品群である「XDPファミリー」に含まれるものだ。PFC回路とDC-DCコンバーター回路から成る「2ステージ構成」を採用する。いずれのステージも、1次側からフィードバック制御情報を取得するPSR(Primary Side Regulation)に対応する擬似共振方式を採用する。このため電力損失を低減し、90%を超える高い変換効率が得られるという。さらにデジタルインターフェースを備えており、各種パラメーターの設定や監視などを実行できる。有線/無線通信機能を備えたコネクテッドLED照明器具や、屋内/屋外照明器具などを挙げている。

デジタル力率改善(PFC)回路とフライバック方式のDC-DCコンバーター制御回路を集積したLEDドライバーIC
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 電源入力は、交流(AC)と直流(DC)の両方に対応する。ACの場合の電圧範囲は100〜277VAC。DCの場合の電圧範囲は127〜430VDCである。PFC回路とDC-DCコンバーター制御回路それぞれにパワーMOSFETを外付けして使用する。PFC回路にはデジタル制御技術を適用した。このため、LED照明器具の動作状態に応じて、擬似共振モード(QRM:Quasi Resonant Mode)、非連続導通モード(DCM:Discontinuous Conduction Mode)、アクティブ・バースト・モード(ABM:Active Burst Mode)のいずれかを自動的に選択することができる。力率は0.9以上が得られ、全高調波歪みは15%以下に抑えられるという。デジタルインターフェースとしてUARTを用意した。PWM信号を外部から入力する調光機能を備える。調光によるフリッカーは1%以下に抑えられるという。

 低電圧保護機能や過電圧保護機能、負荷開放(オープン)保護機能、出力の短絡保護機能などを備える。スタンバイ時の消費電力は最大100mWと少ない。パッケージは16端子DSOP。動作接合部温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。

 なお発売したICは、2019年3月17日〜21日に米国カリフォルニア州アナハイムで開催されるパワーエレクトロニクス関連の国際会議/展示会「APEC 2019」の同社ブース(ブース番号は711)で展示する予定である。