旭化成は、リチウムイオン2次電池(LIB)用セパレーターの生産体制を強化する(ニュースリリース)。滋賀県守山市の拠点と米国ノースカロライナ州の拠点で設備を増強し、湿式膜「ハイポア」と乾式膜「セルガード」の生産能力を高める。

 今回はまず、約300億円を投じて両拠点に新たな生産設備を設ける。新設備は2021年度上期の商業運転開始を予定している。併せて、既存の設備で生産品目を見直すとともに製造ラインの統廃合を進め、合理化と生産性向上を図る。これらにより年産能力は、湿式膜が約3億m2、乾式膜が約1億5000万2増える見込みだ。

 旭化成グループは2018年度末時点において、湿式膜で約4億1000万m2、乾式膜で約3億2000万m2の年産能力を有する。同社は今回の投資に先立って日米の拠点で生産設備の建設を進めており、それが完成すれば、2020年度にはそれぞれ約7億m2と約4億m2に向上する(関連記事)。さらに今回の体制強化によって、2021年度には約10億m2と5億5000万m2の生産が可能になる。

 車載用途や電力貯蔵用途を中心にLIB市場が急速に成長していることから、同グループは積極的にセパレーター事業の拡大を図っている。今後も需要動向を見極めながら投資を継続し、2025年ごろには湿式膜と乾式膜を合わせて年間で約30億m2の生産体制を整えるという。