任天堂は、手軽にVR(Virtual Reality)ゲームを体験できる「Nintendo Labo: VR Kit(ニンテンドー ラボ VRキット)」を2019年4月12日に発売する(ニュースリリース)。同社がVR関連の製品を発売するのは、1995年に発売した3Dゲーム機「バーチャルボーイ」以来で24年ぶりとなる。

「Nintendo Labo: VR Kit」に含まれる段ボール製ケース「VRゴーグルToy-Con」にNintendo SwitchをセットするとVR用HMDとなる
(出所:任天堂)
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 Nintendo Labo: VR Kitには段ボール製のケースにVR用レンズを取り付けた「VRゴーグルToy-Con」が含まれる。これにNintendo Switch本体を差し込むとVR用ヘッドマウントディスプレー(HMD)になる。この構造は、任天堂が2016年に米国で特許を出願している(関連記事)。

 Nintendo Labo: VR Kitには、このほかに、「バズーカToy-Con」、「カメラToy-Con」、「ゾウToy-Con」、「トリToy-Con」、「風Toy-Con」という5種類のコントローラー用キットが含まれる。5種類のコントローラー用キットも段ボール製である。VRゲームの内容に合わせた形状のコントローラーを使うことで、体を動かしながらVRゲームを楽しめるという。例えば、バズーカToy-Conはスライダーが付いていて、ポンプの操作を模擬できる。カメラToy-Conはカメラのレンズを回す操作を行える。

「VRゴーグルToy-Con」と組み合わせて使用する5種類のコントローラー用キット
(出所:任天堂)
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 今回、VRゴーグルToy-Conと5種類のコントローラー用キットが全てセットになったNintendo Labo: VR Kitのほかに、VRゴーグルToy-ConとバズーカToy-Conだけがセットになった「Nintendo Labo: VR Kit ちょびっと版」も発売する(公式サイト)。それぞれにNintendo Switch用ソフトなどが同梱されている。希望小売価格は税別で、Nintendo Labo: VR Kitが7980円、Nintendo Labo: VR Kit ちょびっと版が3980円である。今後、カメラToy-ConとゾウToy-Conのセットと、トリToy-Conと風Toy-Conのセットをそれぞれ発売する予定だ。

 任天堂はNintendo Labo: VR Kitの対象年齢を7歳以上とした。同社によれば、視覚の発達に与える3D映像の影響を、眼科学・視覚研究の専門家が監修して対象年齢を設定したという。これまでのVR用HMDでは、「Oculus Rift」や「HTC VIVE」は13歳以上、「PlayStation VR」は12歳以上を対象としていて、子どもの使用は推奨されていなかった注1)。対象年齢が大きく引き下げられたNintendo Labo: VR Kitでは子どもと一緒に遊べるようになるので、キットのToy-Conを作る楽しさとVRコンテンツを遊ぶ楽しさを家族で共有しやすくなるという。

注1)ロケーションベースVR協会は2018年1月5日に、両眼立体視機器を使用した施設型VRコンテンツの利用年齢に関するガイドラインを公開しており、一定の条件の下、7歳以上13歳未満でもVRを利用できるようにするための指針を示している(関連記事)(PDF形式のガイドライン)。