中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2019年3月5日、5G対応ネットワーク構築に関する調査結果をまとめた白書を公開した(ニュースリリース)。5Gネットワークサービスの課題として、超広域な帯域幅の確保および効率化・自動化の必要性を挙げ、マイクロ波伝送による5Gのバックホール(基地局間中継)ネットワーク開発に向けた提案としている。

 有線によるネットワーク構築には多大な時間と費用がかかることから、これを軽減するマイクロ波を利用したネットワーク中継技術がますます重要になる。5Gが必要とする10Gビット/秒を超える通信速度を実現するには、広大な帯域幅を確保しなければならず、バックホールにも相当の処理能力が必要となる。また、膨大な数の5G基地局を用意する必要があり、ネットワーク運用や維持管理も複雑となることから、管理の自動化も課題となる。現在運用中のLTEネットワークを維持しながら5Gに向けてアップグレードすることも欠かせないとする。

 今回の白書では、こうした課題を挙げた上で、下記を提案した。

Ultra-broadband(超広帯域化):5Gに必要な10Gビット/秒から20Gビット/秒の性能を実現するためには、Eバンド(80GHz)使用時で112MHzの帯域幅を用意し、1アンテナで2種類の周波数帯を処理する。電波塔の小型化、設置作業軽減化に向けては、1つの無線ユニットで4CA(キャリアアグリゲーション)を可能にする。

出所:Huawei
[画像のクリックで拡大表示]

 High efficiency(高効率化):電波を効率的に使用するためには、変調方式として8KQAMを採用し、MIMO技術で4倍の効率向上を実現する。人口密度の高い場所での効率改善に向けては、離隔角度約30度での同一チャンネル干渉制御が必要になる。

出所:Huawei
[画像のクリックで拡大表示]

 Automation(管理の自動化):5Gに向けては、ネットワークの自動解析システムを整備し、サービスをオンラインで提供する。自動故障点検や自動再接続の仕組みも構築する必要があり、ネットワーク不具合発生後の解析結果レポートも自動生成されなければならない。

 今回の白書「Make 5G Backhaul Feasible Everywhere」は同社のダウンロードサイトから入手可能となっている。

出所:Huawei
[画像のクリックで拡大表示]