成長ホルモン製剤治療の服薬管理スマホアプリを開発

PHCとJCRファーマ

2019/03/05 14:30
近藤 寿成=スプール

 PHCとJCRファーマは、電動式成長ホルモン製剤注入器「グロウジェクターL」に対応する専用のスマートフォン向けアプリを共同開発した。2019年2月に始まった臨床研究(代表医師:日本大学病院 浦上達彦氏)に提供する。

スマートフォン向けアプリの画面イメージ
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 PHCが製造販売するグロウジェクターLは、JCRファーマが製造販売する遺伝子組み換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト皮下注6mg及び同12mg」専用の電動式医薬品注入器である。共同開発した専用アプリは、グロウジェクターLに保存された投与履歴を、無線通信でスマートフォンに送信して、投与履歴を確認できる。

 成長ホルモン製剤による治療では、治療対象となる年少児の注射に対する恐怖心や嫌悪感が強く、注射を行う保護者への負担も大きい。そのため、服薬アドヒアランスの低下と患児のQOLへの悪影響が懸念されている。

 開発したアプリは身長・体重の成長曲線を作成・表示する機能や、患児の注射に対する緊張感を緩和するための「お楽しみ機能」なども搭載する。これらにより、保護者の医薬品投与にかかわる負担を軽減し、服薬アドヒアランスの向上を促すことが期待される。

 臨床研究では、アプリを用いた際の服薬アドヒアランスのデータや、成長ホルモン製剤による治療の服薬アドヒアランス低下の要因などを分析する。さらにアプリ内コンテンツのアクセスログを解析して、アプリの実用化に必要な情報を得る。