リコーとシスコシステムズ日本法人は2019年2月26日、複合機とセキュリティー対策を組み合わせたサービス提供で協業したと発表した。シスコがリコーにセキュリティー技術を提供し、リコーが自社の複合機や対応クラウドサービスと組み合わせて販売する。

会見に登壇した、リコーの社長執行役員 山下良則社長(左から3番目)と米シスコシステムズのケリー・クレイ執行副社長兼最高財務責任者(左から4番目)ら2社の関係者
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 シスコのセキュリティー技術を導入するのはリコーが2019年1月に製品化したクラウド連携型の複合機「RICOH IM Cシリーズ」と、これらの複合機に対応したクラウドサービス「RICOH Smart Integration」。IM Cシリーズはスキャンした文書を直接クラウドに保管してチームで共有できるなど、クラウドに文書を出し入れてクラウドの各種アプリケーションとも連携できる。

 シスコは複合機とファイルをやり取りするクラウド側の機密・共有設定を自動化するセキュリティー技術を提供。さらに複合機のインターネット回線のセキュリティー設定を一元管理できるよう、リコーがシスコのクラウド管理型無線LAN製品「Meraki」と組み合わせて製品・サービスを販売する。

クラウドに対応したリコーの複合機と接続回線を担うシスコシステムズの無線LAN製品
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 複合機をつないだLAN内で不正なデバイスの接続を遮断するなどオフィス内のセキュリティー対策もシスコが提供。「IT専任担当者がいない中小企業や個人事業主、多店舗を展開しながら各拠点に管理者を置けないチェーン展開の企業などの困りごとを解決する」(リコー執行役員プラットフォーム統括本部の野水泰之本部長)ことを狙う。2019年4月から試験導入で実用性を検証したうえで、2019年9月に本格販売を始める予定だ。

 リコーは複合機向けクラウド基盤「RICOH Smart Integration」について今春から外部のクラウドベンダーとも協業する。ファイル共有やグループウエアなど様々なアプリケーションの利用環境を整える。シスコとの協業はその先駆けとなる。