小田急グループの神奈川中央交通(神奈中バス)とSBドライブは2019年2月20日、東京都多摩市の多摩ニュータウンで実施中の自動運転バス実証実験の様子を報道陣に公開した。豊ヶ丘四丁目バス停から住宅地内の生活道路を経由し、大通りに面した「スーパーサントク貝取店」までの約1.4キロメートルを自動運転で走行した。実証実験は2月22日までで、地元住民も試乗できる。

東京都多摩市の多摩ニュータウンを走る自動運転バス
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 小田急グループは2018年に、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス構内や、神奈川県藤沢市の観光地である江の島でも自動運転バスの走行実験をしている。住宅地の公道での実験は今回が初めて。住民の買い物の利便性を高める狙いがある。

神奈中バスの運転士が同乗するがハンドル操作はしない
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 走行ルートは街路樹などに遮られて、通常の運転制御に使うGPSの電波を受信しにくい。これを補うため、道路に磁気マーカー約600個を埋め込み、バス床下のセンサーで読み取りながら走行する。

路面の黒い補修材の下に磁気マーカーがあり、運転制御に使う
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 運転席には神奈中バスのバス運転士が座るが、ハンドルは握らず、加減速やハンドル操作は原則として自動操作する。運転士は信号などで一時停止した後は安全確認をした上で発車ボタンを押す。急な飛び出しなどがあった場合も運転士が介入する。