ストレス臭をケア、資生堂が新製品発表

疲労や混乱など心理的な影響を及ぼす“嫌な臭い”に策

2019/02/15 17:45
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 緊張やストレスを感じる状況にいると、体内から硫黄化合物系の独特な臭いが発せられる――。化粧品大手の資生堂は、そんな「ストレス臭」を発見したと2018年10月に発表した(関連記事)。そして2019年2月中旬、ストレス臭をケアできるデオドラント製品を発売する。

2019年2月13日に開催した発表会にはお笑いコンビ「和牛」の2人が登壇
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新製品のデオドラントスプレーを体験している様子
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発表会で記者に配布されたストレス臭のサンプル
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 ストレス臭の正体は、DMTS(ジメチルトリスルフィド)とAM(アリルメルカプタン)から成る「STチオジメタン」である。実は、体の中からはさまざまな気体が放出されており、その成分は食事の傾向や体調に左右されることが明らかになっている。1999年に「加齢臭」を発見した同社では、体内の状態を知るバロメーターとして臭いが使えると考え、これまでに約400人から採取した臭いを分析してきた。

ストレス臭が人間の心理に与える影響
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 その際、会議やプレゼンテーションの後などストレスを感じる状況にある人からSTチオジメタンを主成分とするストレス臭が発せられていることを発見した。さらに、ストレス臭を嗅いだ人は疲労や混乱を感じることが分かり、「ストレス臭は心理的な影響を及ぼすことも明らかになった」と資生堂 グローバルイノベーションセンター アドバンストリサーチセンター 皮膚機能研究グループの勝山雅子氏は言う。これを受けて同社は、本人や周囲の人に心理的な影響を及ぼさないようにするためにストレス臭のケアが必要だと考えた。

 新製品を展開するに当たり、別の臭いでごまかすのではなく、ストレス臭を包み込んで嫌な臭いを目立たなくさせる「STアンセンティッド技術」を開発した。これは、「STハーモナージュ」と呼ばれる香料を使ってSTチオジメタンを包み込み、ストレス臭を目立たなくさせる技術である。

2019年2月中旬に発売する汗臭とストレス臭をケアできる新商品
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 今回は、これまで汗臭ケアの商品を展開してきたデオドラントブランド「エージーデオ24」から、汗臭に加えてストレス臭もケアできる6品目17品種を展開する。同ブランドのターゲットである20~40歳代男女の約9割が「日常的にストレスを感じていることが明らかになったため」と資生堂ジャパン パーソナルケアマーケティング部 ヘア・ボディ室 エージーデオ24グループ ブランドマネージャーの岩本光世氏は狙いを話す。ストレスを感じる人が多い現在において、新しい臭いケアを普及させていきたい考えだ。

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