三菱電機は2019年2月13日、都内で研究開発成果披露会を開催した。公開した技術22件のうち、AI(人工知能)関連が8件を占めた。同社は2017年からAI技術の総称ブランドを「Maisart」と名付け、エッジコンピューティング領域のAI技術に注力している。

 披露会で、同社の藤田正弘常務執行役開発本部長は「日米の合計3拠点でAI技術の研究開発を進めている」と話した。

三菱電機の藤田正弘常務執行役開発本部長
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 初公開したAI技術が「シームレス音声認識技術」だ。1本のマイクで収録した多言語の同時音声を分離して個別に認識できる。事前の言語設定は不要。話者が話の途中で言語を変えたとしても認識を継続できる。認識率は5言語(日英仏独伊)で90%以上、10言語で80%以上という。例えば空港内の道案内システムに使える。

 そのほか、人の行動を分析するAI技術も初公開した。特徴は事前の機械学習が不要であること。人の動きを計測した位置データから標準の動作パターンを決定し、標準とは異なる動きを検知できる。2015年時点の同社技術と比べて、行動分析にかかる時間は20分の1になったという。同じ作業を繰り返す生産現場に応用すれば、無駄な動作や作業ミスの発見につながるとした。