NECは2019年2月13日、ページプリンター「MultiWriter」シリーズのA3対応モノクロ機の新版3モデルを発表した。印刷機構を刷新し、従来より最大で約29%小型化。出っ張りの無いきょう体とした。繁忙期の分散印刷や機密性が高い印刷物を扱う業務での利用を見込む。同日に販売を始め、同年2月28日に出荷開始する。

NECのA3対応モノクロページプリンター「MultiWriter 8700」
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 刷新したのは、MultiWriterシリーズのA3対応モノクロ機の主力製品。印刷速度に応じて「MultiWriter 8800」「MultiWriter 8700」「MultiWriter 8600」の3モデルを用意する。

 新モデルでは、従来は後面に向けて排紙する構造だった印刷エンジンを、前面に向けて排紙する機構に変えた。これまでトナーの現像機構と定着器を前面に積み重ねるように配置していたが、新エンジンでは現像機構を中央に、定着器を現像機構と干渉しない背面に置く構造を採用。用紙がS字を描いて前面排紙になる構造に改めた。これにより容積を従来の約71%に減らし、設置の自由度が高いほぼ直方体のきょう体とした。用紙がきょう体内で反転する際の曲率は上がったものの、ガイド機構をしたことで紙詰まり率は従来機と同等に抑えたという。

従来機「MultiWriter 8300」(写真右)の出っ張りのある形状からほぼ直方体の新デザイン(同左)に改めた
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 新エンジンでは、トナーの粒子を細かくした「Super EA-Ecoトナー」をカラー対応機に続いて採用。低融点で定着可能なため省電力・低発熱になるという。従来は吸気と排気の双方で設けていた空冷ファンは吸気のみに減らし、動作音を56dBから50dBに下げた。

 印刷速度は、MultiWriter 8800が最大45ページ/分、8700は38枚/分、8600は32枚/分(いずれもA4横、片面同一ページ)。全モデルで両面印刷に標準対応する。オプションで有線LANを1、無線LANを1増設可能。印刷時の認証機能を拡充し、ネットワークカメラと連携した顔認証やサーバー不要のICカード認証、市販のUSBテンキーボードによる番号認証などの機能を追加した。

 価格はMultiWriter 8800が21万8000円、8700が15万8000円、8600が13万8000円(いずれも税別)。オプションの「セカンダリーイーサネットカード」は4万2500円、「無線LANアダプタ」は2万円、「ICカードリーダD」は6万5000円、印刷ジョブの確認や削除などが可能な高機能ICカードリーダー「認証アダプタ」は9万8000円(同)。